ペダリング・フォームの変更

改めて、シマノのペダリング・アナリシスの結果の代表例を図に再掲 しました。詳細については、 “ロードバイク ポジション調整(シマノ・バイク フィッテイング)” を参照ください。

を参照ください。

<課題>

(a)ペダリング軸に対して、垂直荷重できてなく前押し状態。(踵が落ちているペダリング) 

(b)下死点での荷重がかなり残っておりブレーキになっている。 

(c)ペダリング荷重のスタートポイントが3時を越えており、パワーがロスしている。

<対策の結果>

現状(改善後)0時
現状(改善後)2時
現状(改善後)3時
現状(改善後)4時
現状(改善後)6時
現状(改善後)8時
現状(改善後)9時
現状(改善後)10時
現状(改善後)12時

さすがに下手なペダリング画像を載せて恐縮です。2016年、ペダリング・アナリシス受講から1年後のムービーがありましたので 静止画で現状と従来とを比較しました。

ペダリング静止画比較(現状(左)と2016年時点(右)

2016年時点の画像は、当時確認のために取得したもので 画質が悪く恐縮です。それにしても 2016年時点に比べると明らかに踵の位置が変わっています。この位置に変えたのは、昨年からです。このフォームに変えたことで 明らかに登坂能力がアップしました。これは、ペダリング・アナリシスで指摘されていたべダル軸を前側に押す状態から べダル軸を真下に荷重をかけるスタイルに変えることができたと考えています。多分1割程度効率が上がっていると思います。

このフォームにすることで 大腿四頭筋をまったく負荷をかけない状態に持っていくことができ 今回のPBPのようにメインの坂が10%未満の場合には ほとんど疲労することなく1,200km、11,000mの累積標高を走れたと考えています。坂道では 欧米のサイクリストをこのペダリングで十分追い越せるパワーを出していました。

ちなみに、シマノのペダリング・アナリシスを再度受けて 数値で示すべきと思いますが 今 その必要を感じてない状況です。

また、ペダリング・フォームを見ると 踵が上がり過ぎと思われると思いますが 改めて、SPD-SLのクリート形状を見ると 下写真のようにペダルを真上から荷重を掛けるためには、靴底(踵)が 若干水平より上にくると思います。

SPD-SLと靴底との関係

<対策内容>

(a)ペダリング軸に対して、垂直荷重できてなく前押し状態。(踵が落ちているペダリング)

(b)下死点での荷重がかなり残っておりブレーキになっている。 

(c)ペダリング荷重のスタートポイントが3時を越えており、パワーがロスしている。

改めて、課題を再掲しました。これに対する対策となるトレーニングは、一般によく実行されている ”片足ペダリング” による 自分のペダリングの欠点を認識すること。そのペダリング方法を400km以上走りこんで お疲れのところで実践することだと思います。お疲れモードの場合、既に足に疲労が蓄積しているので 頑張ろうにも踏み込めない。そこで、効率のよいペダリングを実践すると あら不思議 平均速度が1割以上も上昇します。

多分、効率の良いペダリングに慣れるまでには、時間がかかりますので 速度が落ちてきたら ペダリングを意識する。これを繰り返すことにより 長い時間、効率を上げられるのではないでしょうか。

ちなみに、若いパワーが溢れている皆さんの場合 効率を上げなくても ガシガシ行けてしまうかもしれません。従って、600km以上は厳しいと考えている方々に効果があると思います。

ここで忘れてはいけない重要なポイントが クリート位置です。ペダルの軸に対して垂直荷重ができてないことから(ペダル軸を前に押している) クリート位置がつま先側にあることが考えられます。これは、お店のフィッターの方の貴重な意見でした。そこで、修正した量は 思いもよらず大幅にペダル軸を後退させるポジションでした。しかし、これがかなり乗りやすいことが判り、今回のフィッテングの大きな収穫の一つでした。また、サドルの高さが高過ぎた状態では、このペダリング・フォームを実現することが困難であり、フィッテイングで修正されたー8mmのサドル高さ変更が効果的であったことが判りました。従って、シマノのフィッテイングおよびペダリング・アナリシスは自分には有効に機能したと考えています。

また、ペダリング・フォームを修正、改善する 対策方法として 参考になったのが ”宮澤崇史さんの「楽に早く走る為に行うロードバイク・トレーニング」”ムービーです。このムービーで0時~1時くらいのペダリング・ポジションで足に引っ掛かりを感じて荷重を掛ける練習がありました。また、ダンシングに関して このムービーを見て 大幅にレベルアップが図れたと思います。

<注意事項>

この内容は、1,200kmPBPを走るために工夫したことであり ロードレーサーによる時間を競う状況では 全く役に立たない内容であることを念のため書き加えて置きます。

<ペダリング時の意識の仕方>

基本、ブルベで休憩も含めて平均時速を20km/hrで十分な状況においては、1時以降のペダリング・ポジションで踏み込むのではなく、足の自重で十分な出力が出ます。他方、下死点での荷重は大きなブレーキなりますので これを徹底的に小さくする意識を持つこと。私の場合、ペダリング・アナリシスの結果から10%越えのブレーキを掛けていました。これを0に近づけることができれば10%出力が上昇します。

別の話題になりますが タンデム・ロードバイクを使い 普段の週末は家内と60kmくらいのサイクリングを楽しんでいます。当初、ロード バイクが初めての家内のペダリングは、10%を大幅に越えるブレーキを掛けていました。 従って、60km、500mくらいの累積標高でも相当なトレーニングになっていました。しかし、最近では 平均速度が1.5倍くらい改善しています。(それでも、まだまだ シングル・ロードバイクの方々には完敗の状況です。継続してペダリング効率改善を家庭円満の範囲で実行中です。)

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